ゆとり系アラサーの日々のしおり

都内でライターとして働くゆとりアラサー。MBA取得に向け絶賛勉強中。編集者として思うことから趣味の旅行のお役立ち情報までお届けします!

デジタル時代は「価値の実質化」が起こっていく

今回も大学院での学びの共有。なんかたまに「なんだこれは!」と思うような革新的なサービスが生み出されることってあると思うんですが、その時に大切な「価値の実質化」という概念について紹介します。

 

「価値の実質化」とは

価値の実質化とは、「従来の提供価値を分解し、デジタル技術によって高度化・精緻化した価値を提供すること。または新しい価値を付け加えること」。

 

僕も最初はよく分からなかったですが、講義を聞き続けてなるほどと思いました。要するに、デジタルでいろんなものが自動化されていくと、自社が担うべき部分ってコアの部分に集中できるようになっていきます(理想的にはですが)。その一連の流れを「価値の実質化」というのだと思います。

自分に置き換えてみると、サービスの創設期はかなり柔軟な発想ができていたのに、事業がある程度うまく行ってしまうとは、日々の目標の数字や、「自分(自社)にできること」にとらわれてしまいがち。正攻法の中から最適解を探し出してしまうところがあり、「本当はこうなった方が本来は便利だよね」みたいな、視点を持ち合わせられない場面が多々あるようにもいます。そういう、「本当はこの方が便利だよね」という部分に以下に向き合って、サービスをとがらせていくことが本来は大事。

「戦いは正をもって合い、奇をもってかつ(孫氏)」。テクノロジーを活用して、顧客の本質的な価値を満たすような価値を、何らか驚きをもたらす形で提供できないか、心に刻みます。一方、やはり「驚きをもたらす戦略」を立てられたとしても、それを実現させることが非常に難しいと思うので、そのあたりは一定の胆力も必要そうだと思いました。

企業の関係は、競争から、「共創」へ

今回も大学院での学びの共有。これからの時代、企業は競争するのではなく、共創ことが求められるよ、という話です。

企業の関係は、競争から、「共創」へ

 IT化が高度に進んだ時代、ICTの進化による産業のモジュール化によって、企業同士の関係は、同じ利益を奪い合う競争相手としてばかりでなく、共に価値を生み出す共創(相互補完)関係へとなっていく。あまり意識したことのない考えだったので、勉強になりました。

 ただ、一方講義を聞きながら思ったのは、同じレイヤーを担う者同士(例えばトヨタと日産など)における競争関係は依然として残り続けるのかなという部分です。要するに、共創つくれるところとは共創しつつ、一方で既存の競争関係もどこかには残るよ、という感じかなと。自社が担うべき特定のレイヤーを見極めたら以下を意識し、「生態系の中でのポジショニング」を築いてそれを果たしていくことが重要だと感じました。

【”共創”時代、自社のレイヤーで価値を発揮するにあたり意識すべきこと】

・レイヤー全体の差別化をどのように実現するか?
・他のレイヤーに対してどの程度オープンであるべきか?
・新しいレイヤー構造を他社よりも先取りできるか
※差別化要因になるようなレイヤーなのか?は非常に大切。
 液晶のように差別化が難しいと、利益も低くなっていく。

 特に今の時代は、顧客の求める本質的な価値を見据え、既存の慣習にとらわれ宇自由にパートナーを考えて新しい価値を生み出していくことが可能だし、事業の発展のために重要。


 それに対し、日常的に会社員として意識する他社というのは同業種内の競合他社(同じレイヤーを担っている者同士)であり、そことどんぐりの背比べばかりしてしまうと、ユーザーを置いてけぼりになってしまったり、発想自体が業界のフレームワークを超えない。お話に合ったように、「競合がやっていないということはうまみがないんだろう」と挑戦をためらってしまうこともあると感じます。

 「そうそうこれが欲しかったの」というものが、他社と組むことでスピーディに生み出せる可能性を秘めているのが現在の社会。身の回りにだけ意識を配らせた結果時代に乗り遅れれてしまう…のではなく、自分の発想が顧客の本質をとらえているのかどうか、意識していきたいと思います。

バリューネットワークという考え方

 ICTの進化によって既存の産業の枠組みは融解。競争して競い合うというよりは、補完者との協調によって生み出される経済価値の方が大きくなる。必ずしも企業同士が利益を奪い合っているわけではないため、5Forceなど既存のフレームワークが有効でない場合も多く、その際に重要なのがバリューネットワークやレイヤーという考え方。

 従来の自動車業界でバリューネット―ワークを組んだところで、下請け構造が可視化されるだけであってあまり面白みはない(?)一方、自動車運転業界に目線を変えてバリューネットワークを見ると、センサーやデータ収集など、それまで思いもよらなかった上流工程の重要性が高まるというのも面白かったです。
 次回取り組む個人課題でも、「今事業会ではあまり重んじられていないが、実はすごく今後重要な役割を担う(かもしれない)レイヤーがないかどうか」、考えてみます。


これから時代に重要な”データ”とは?

 これからの時代、長大なバリューチェーンと多くの雇用を抱える単一のメーカーよりもデータを持っているプラットフォーマーの方が力が強まる。一方、「プラットフォーマーは単にデータをたくさん持っていればそれでOK」というわけではない。重要なのはローデータが豊富…なのではなく、仮説を元に解釈されたデータ。ローデータをいくらならべてもそこから意思決定や新たな価値を生み出すことは難しい。

 やみくもにデータを集めるのではなく、実証したい仮説のゴールを決めたり、べき論を決めるような仕事をしているかどうかというところを担えるかどうかが、AIに淘汰されるかされないかの分岐点であるというのは納得です。また自分自身将来を見据えて、「どんなデータを蓄積していったら有用なのか?」「それをどう生かしてサービスの改善・好循環につなげていくか?」という発想を頭の片隅で持てるよう、意識したいと思いました。

授業内容を自分がきちんとかみ砕けたか若干不安なところもありますが、僕自身も実際に手を動かしてみて学びを深めていきたいと思います。

世の中は知らぬ間に「第2の地球」に突入していた話

大学院での学びの共有。テクノロジーについて学んでいたのですが、世の中は知らぬ間に第2の地球に突入しているという話です。なるほどなぁと思ったところを紹介します。

テクノロジーがもたらす変化は加速度的に高まっている

 自分が実際に生きた時代の話にもかかわらず、改めて振り返ってみると、この30年ほどでテクノロジーが大きく社会を変えてきたことを痛感しました。講義でお話にあがった以下の変遷は頭にとどめておき、それぞれによって、経済原理や時間の流れ方が異なるのだということを意識したいと感じました。

 

【第1フェーズ】1990年代前半まで:すべてのことがリアルなものでしかなかった。

…リアルワールド/第一の地球しかなかった。

 

【第2フェーズ】95年:ウィンドウズ95が「第2の地球」をつくる

…バーチャルワールド/第二の地球。

 既存の世界とは違う世界観。第一の地球のフレームワークは通用しない。

 ※ある意味、すみわけができていたともいえる

 

【第3フェーズ】2010年ごろ:スマホの登場で、リアルとバーチャルの境目がなくなる

…2017年には77億人くらいがモバイルを利用

 常にネットに接続できる世界に。今やバーチャルワールドの方が強い。

 

 上記のように10年毎に変革が起こっている現在、次は動画で常時接続が当たり前の時代になる予定。私自身はウェブメディアの編集者(ライター)として働いているのですが、こうした情報消費活動に強くアンテナを張らなければ(このままだとやばい)との危機感を覚えました。

 

 ”第2の地球”以降は、これまでとはロジックを用いるべき

 上述の内容とも重なりますが、第2の地球以降では、使うべきフレームワークや経済原理が変わってくる(画一的でない)というのも大きな学びでした。

 

 特に私の会社では扱う情報が医療に関するものであり、現状、雑誌などで編集能力や医療知識を蓄えたベテランライターがウェブに挑戦する…みたいなケースが多いのですが、彼らがアレルギー反応を示していたり、ウェブ系の記者と比べてうまくワークできないポイントも、「第一の地球」の論理で仕事を進めている場面に特に多いように思います。

 

ぱっと思いついただけでも、以下のあたりは大きいのかなと思いました。

 

伝統的な紙メディア(第1の地球時代)と、ウェブメディア(第2の地球時代)の違い

 

【運用体制面】

紙:雑誌は記事を出したらもう修正できない(校正校閲に多大な労力)

ウェブ:後からでも修正・加筆したり続報を出しやすい

※それこそアジャイル式に、いったんわかるところまで書く、

  後日談をまた改めて掲載する…のようなことがウェブでは可能

 

【記事の質の評価】

紙:社会にとって必要かどうか(編集者自身の判断)

ウェブ:読者が面白いと思うかどうか(読者の判断)

※ページビューなどによって記事の良しあしや費用対効果が図れてしまう時代。

 読者が何を求めているか?というマーケティング的な視点を持った記者が重宝される時代に。

 

【記事の届け方】

紙:本屋で買う/定期購読するなど。有料で手に入れる手段が多い

ウェブ:検索・メルマガ・SNSなどチャネルは多角的。クリック一つでリーチでき、無料のものが多い

※上記によりウェブではビジネスモデルも多角化。もちろん有料媒体もあるが、ネットワーク外部性も発揮し、広告をいかに露出させるなどすることで、より多くの利益を稼げるポテンシャルを秘めている。

 

既存システムの成功者ほど、破壊的なイノベーションの価値に気づけないことが多い

 特に、破壊的イノベーションというのは、初動では通常低性能低価格という特徴を持つので利益率も低く、優良企業にとってそれを取り込むメリットが見当たらない。だから無視したり、「あんなものは成功しない」と見下してしまうものだと思いますが、そんなニッチメーカーの良くのよくわからないサービスが一挙にスケールした瞬間が、既存の成功者にとっては最大の脅威。

 

 既存の持続的イノベーションで成長を重ねてきた優良企業がイノベーションの脅威に気づいて投資を始めることろにはもうすでに手遅れ。自社も若干胡坐をかいている感じがあるのでぞっとしました。

 

 1970年代にドラッガーが見積もった会社の寿命は30年。その一方、最近では23年とどんどん短くなっていっており、淘汰する側とされる側も紙一重なんだろうな、、と思います。消費者としては便利な世の中で助かりますが、、サービスの提供者としてはより本質を見極めつつ、市場の変化が起こる前提で体制を組んでおくというのは非常に重要なのかなと思いました(多少総体としてのコストが増えたとしても、コアでない部分は外注してしまうとか)。

 

自分の仕事の進め方が、「第2の地球」を意識したものになっているかどうか、たまーに立ち止まって考えてみたいなと思いました。

今年はどうする?一通り行きつくした夫婦やカップルのクリスマスプラン

 

あと1か月少しでクリスマス。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。僕は今年も奥さんと過ごす予定ですが、付き合って数年にもなると一通りの場所には行きつくしており、どこに行ったらいいのか迷ってしまいます。
同じような状況の方も多いと思いますので、いろいろ調べる中で出くわした「ちょっと変わった過ごし方」について、ご紹介したいと思います。

①チャペルでクリスマスらしいクリスマスを過ごしてみる

キリスト教の特別な日でもあるクリスマス。当然ながら各地の教会ではミサや讃美歌がうたわれているはず。
…と思い、いくつか調べてみましたが、大概の教会はクリスマス礼拝は12月の第二週の日曜日あたりに行われるところが多いとのこと。
クリスマス当日に外部の人も参加可能なイベントを開いているケースは意外と少ない模様です。

なお、ミッション系の大学では例年地域の方を招いてのクリスマスコンサートを開いたりもしているようですので、もし近隣にミッション系の大学のある方は調べてみるとよいかもしれません。
12月第1週の土日や、中旬ごろにクリスマスコンサートを開いているところが結構あります。

国際基督教大学クリスマスコンサート(2018年12月8日)
https://www.icu.ac.jp/events/icu2017hristmas.html

東京女子大学クリスマスコンサート(2018年12月1日)
http://www.twcu.ac.jp/univ/events/christianity/64.html

立教大学クリスマスイベント一覧
http://www.twcu.ac.jp/univ/events/christianity/64.html
立教大学はかなりいろいろやっている感じですね。

②思い切って旅行に行ってしまう

「クリスマス ホテル ディナー」などで調べると、結構いろいろ出てくるんですが、その中でふと目についたのが「2万円以下で行けるクリスマス旅行」の文字。
「あれ、クリスマスって高いんじゃないの?」と思い調べてみたところ、実際に2万円以下のツアーがかなりあることが判明。
箱根や軽井沢など、東京からもアクセスのよい1泊2日のプランも豊富な様子。これはありですね。
クリスマス限定ディナーなんかも用意されているホテルや旅館も豊富なようで、探してみるとかなりいろいろ出てきました。
万が一クリスマスシーズンがダメでも、年末年始によさそうな場所もいくつかピックアップできたので、一石二鳥でした。

国内であれば11月18日現在まだ空き枠もあるようですが、
本当にガチのヨーロッパクリスマスは、もうすでに予約も締め切っている様子ですので、もっと早くから動いた方がよいでしょう。

◆LINEとらえるJP クリスマス特集
https://www.travel.co.jp/special/christmas/

③取り寄せグルメで豪華に過ごしてしま

クリスマスディナーといって都市部の方にあるホテルに足を運んでも人混みが多くて何だか疲れてしまうので、
「家で有意義に過ごすには?」と発想転換。注文から発送まで少し時間はかかるものの、お取り寄せ商品もかなり豊富なようですので、いろいろ選んで注文してみてもよいのかも。
ホテルで頼むよりは安くできるでしょうし、何よりまったり、思い思いの時間を過ごせます。

2009年の記事ですが、以下は参考になりました。

◆おうちでのんびりクリスマス!
“おこもり派”にオススメの厳選お取り寄せ
https://wol.nikkeibp.co.jp/article/special/20091130/105060/

こうしてみるとまだまだいろいろな過ごし方があるのだなと再認識します。
今のところ個人的にひかれているのは②の思い切って旅行に行ってしまう、というプラン。
毎年、クリスマスは旅行に行くんだと決めておけば、悩むことも減っていきそうだなと。

皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。

内定ブルーで鬱期間の学生に、経験者が伝えたいこと

  10月ももうすぐ1か月が過ぎました。そういえば自分が大学4年生の時のこの時期は、残り半年で社会に出る恐ろしさに戦々恐々としていたように思います。というか、マジで内定ブルーというかうつ状態に陥っていたと言っても過言でありません。あれから約8年。当時を振り返りつつ、その時かなえたことが今にどう生きているのか、つらつら書きたいと思います。

「あれ、やっていけないかも」内定式でとドッと高まった不安

僕が大学を卒業したのは2010年。リーマンショックが起こり、前年の先輩たちの状況から一転、就職氷河期が再来したというタイミングでした。私立文系の中ではそれなりの大学に通っていたので、友達たちはみなメガバンクや大手損保とかに内定を決めていく中、自分には体育会系な営業職や、数字の世界の銀行員には向いていないなと思い、最終的に僕が入社を決めたのは、都内にある小さな人材紹介会社。行きたかった大手に行けなかったという要因ももちろん大きかったですが、頭角を現しやすそうな規模だったのと、事業内容や企業理念への共感もあって、入社を決意しました。あまり知られた会社ではなかったものの、採用面接であった人事担当者や先輩社員はキラキラ輝いているように見えましたし、若い会社だからこそ、自分が苦手な体育会系的な上下関係や、慣例もなく、自由に働けそうだ…なんて思ったことを覚えています。

が、そんな思いが見事打ち砕かれたのが、内定式でした。今思い返すと大したことではないのですが、合宿形式で行われた内定式では「あと半年で社会人になる決意を固めましょう」と管理部の偉い人からの指摘が。また、その日夜行われた懇親会では早速偉い人たちへのお酌なんかをてきぱきとこなす同期の姿があり、こんなベンチャー企業でも、昭和的な頑張り方がまだまだ求められるのだなと、一抹の衝撃を覚えたのです。こんなことなら何も考えずに大手に行っておけばよかったかもしれない―。そんな絶望が自分のもとにやってきました。

人はどうやったら絶望に打ち勝てるんだろうと必死で考えた

内定式から帰ってきた後、僕は大学の同期と会うのもおっくうになってしまいました。自分の会社のことについて聞かれたらどうしよう。来年4月からの社会人生活のことなんて想像もしたくない…そんな気持ちになってしまっていたのです。もともと卒業単位を3年生のうちに大方とってしまっていたこともあって、大学にもいかなくなり、アルバイトに向かう日々。4月からの新社会人生活で嫌というほど働くことはできるのに、なんで自分はアルバイトなんてしているのだろうとむなしくなりました。それでも、「着実に迫ってくる社会人生活を前に、何もしていない」というのも、それはそれでプレッシャーだったので、気持ちを和らげるためにも、アルバイトには通い続けました。

人に会うのもおっくうな状態だった当時の僕は「こんなうつ状態じゃ4月からの社会人生活どころか、そもそも人として終わる!!」と、手当たり次第に本を読むようにしました。当時の僕にとっての最大の関心事は、「人はどうしたら絶望から立ち直れるのか」ということ。苦労して入った大学で就活に失敗した挫折感は非常に大きかったものの、「自分よりもつらい境遇にあった人たちはどうやって絶望から立ち直ったのか」を探りたくて、病に侵された人の闘病記や戦争中の話などなど、とにかく絶望から復帰した人たちの本をたくさん読むようにしました。その中で目に留まったのが、ヴィクトール・フランクルさんという方が表した『夜と霧』という本でした。

「目的意識を持つと、絶望から立ち直れる」

『夜と霧』は、アウシュビッツから生還したオーストリア精神科医のヴィクトールフランクルさんが表した著作。アウシュビッツに収容されたフランクルさんはまさに絶望の淵に立つわけですが、一方、強制収容所での出来事や自身の精神の変化をいつか本にしようと思い立って以降、人生に目的意識が芽生えて、つらい境遇の中でも強く生きていこうという覚悟を決めるようになったそうです。意味を見いだせれば人はどんな境遇にいても頑張れる…ということなのですが、この本を読んだときは衝撃でした。こんな絶望的な状況でも、人生に意味って見出せるんだと。同時に、今の自分にしかできないことが何かあるはずだと思うようになりました。

 自分の苦手分野を痛感していることが、自分の強みだと思った

そして考えた結果たどり着いたのが、「体育会系の世界では自分は戦えないということを知っているんだから、そこじゃないところのスキルをできる限り高め、自分の得意分野で戦うようにしよう」ということでした。端的に言えば、お酌をしたり、偉い人を引き立てるようなコミュニケーションが苦手なんだったら、がり勉らしく、頭脳労働で勝負すればいいじゃないかと腹をくくったという感じでしょうか。

以降、僕は大学4年の12月くらいからMicrosoft Officeの勉強を進め、特にエクセルについてはマクロの入門当たりまで勉強したり、簿記を取ったり、マーケティングの基本的な理論をまとめた書籍、つらいときのモチベーションの高め方や仕事論みたいなものを読み漁るようになりました。こんなもの、本で学ばず実践が大事だ…とは思っていたのですが、当時の自分はがむしゃらでした。頭でっかちでも何かしていないと不安がこみあげてしまうのですから。

内定先の企業からは1月ごろ、配属先の希望部署をたずねるアンケートが送られてきました。採用面接のときには営業職として働きたいと答えていた僕でしたが、当時はもう、体育会系の世界で自分がやっていけるわけがないと確信していたので、「人事」「総務」「営業サポート」など間接部門での勤務を希望。おそらく人事の方も、「こいつなにかあったな」と思ったのか、最終的な配属は、「営業サポート部門」に決まりました。正直なところ、新卒で配属される部門としてはかなり出世コースではない…というか、期待の少ない配属だったと思います。

営業サポート部門に配属され、2週間で異動に

 そして迎えた、4月からの社会人生活。同期の多くが営業部門で活躍する一方で、僕は一人、営業のサポート部門に配属され、社内の営業人員の営業成績をまとめたり、社内データベースの更新作業などを行う仕事をはじめました。

そしてここで、うれしい誤算(と言っていいのかわかりませんが)が起こりました。もともと超絶営業会社だったということも大きかったのでしょうが、社内の人々、本当にExcelが使えない、アナログな方が多かったのです。大学4年生時代に必死で学んだマクロ等の技術を用いて、それまで何時間もかかっていた作業を自動化させたり、営業人員の生産性を測るためのツールをつくったり、何というか好き勝手やればやるほど褒められる循環に入り、「会社に来るのがマジで楽しい」というまさかの事態に。

配属されて2週間でしたが、各部署から相談を持ち掛けられるようになり、改善提案を求められるようになりました。新人の自分にこんなにも期待してくれる人たちがいる。内定式だけで絶望していたけれど、あれは本当に表面的な判断だったんだなと、自分の視野の狭さも実感しました。そして2週間経過した時点で、新設の編集部への異動の話をいただくことになりました。異例の出来事ですごく驚きましたが、これも何かの縁だと思い、それ以降編集者として働くようになりました。

それから8年 当時を振り返って

 あれからもう8年ほどがたちます。もうすでに1社目の企業から転職をし、現在東証1部のそれなりに大きな企業の編集部門にて、編集者として働いています。部下を持たせてもらったこともあり、キャリアとしては順風満帆に歩んでいる、とも言えるかもしれません。

 現役大学4年生の方、就活生の方の中にもおそらく、かつて僕が陥っていたような内定ブルーに陥っている人もいるかもしれません。そんなときはぜひ、「自分がなぜその会社に行きたくないのか」を徹底的に考えてみるとよいのでは、と思います。それでも合わないのであれば、進路をもう一回考え直したっていいかもしれません。自分の向き不向きや、仕事に対する率直な気持ちに気づけただけでも、大きなアドバンテージ。新卒至上主義と言いつつも、まだまだ5か月くらいありますし、挽回なんていくらでも可能ですから。

結婚式でピアノ演奏を頼まれたときに考えるべきこと

学生時代にピアノを習っていたような方だと、「余興をお願いしたい!」と言われること、あるんじゃないでしょうか。かくいう僕も小学校~大学までピアノを習っており、社会人になった今も、結婚式でのピアノ演奏を頼まれることがしばしばあります(たぶんこれまで10回くらい)。とはいえ、何を弾いたらいいんだろうとか、いろいろ悩んでしまうことが多いので、いつも気を付けているポイントについてご紹介したいと思います。
「結婚式でのピアノ演奏を頼まれた!」という方はもちろん、これからご友人などにピアノ演奏を依頼する新郎新婦の方にはぜひご参考にいただけたら幸いです。

まず最初に、尺と雰囲気の把握を

「余興にピアノを弾いて!」とお願いされてまず一番に思い浮かぶのは、「何を弾いたらいいんだろう?」という素朴な悩み。この新郎新婦に思い出の曲なんかを聞くのもいいんですが、僕の場合、新郎新婦自身が結婚式の準備で忙しく「曲は得意なやつでいいよ」みたいなざっくり依頼が多いことが多いです(正直なところ、いくつか曲を指定してくれた方が助かるのですが…苦笑)。そんな時にまず気を付けたほうが良いのはずばり、余興に課せられた時間配分と、当日の雰囲気だと思います。

まず時間配分について。おおむね2-3分の曲を2曲くらい弾くことが僕は多いですが、わりと余興でパツパツにしている結婚式もあるので、どのくらい時間のゆとりがあるのかはチェックしておいた方が無難。また多くの場合「一言どうぞ」みたいにピアノだけでなく一言コメントを求められることも多いので、その辺も意識しておくとよさげです。

それから結構大事なのが、当日の雰囲気について。ワイワイした感じのポップな雰囲気の式なのか、シックな感じの式なのか。前に、ワイワイした感じの式とは知らずにしっとりめの曲を準備していったらワイワイした感じの式で、会話の声に紛れてしまってピアノが全然聞いてもらえない…みたいなことがあり結構残念な気持ちになることもありました。正直なところ、ポップな曲を用意していった方がシックなバージョンにも対応できてよいのですが、ウェディング系の楽譜本って、なかなかポップな曲を見つけ出すのが難しいんですよね。。

譜めくりなしでもできるようにみっちり練習!

そんなこんなで時間配分と式の雰囲気がつかめたら、曲を選びましょう。Youtubeなどを見ると、ピアノで弾いた場合の曲調や大体の演奏時間が分かるのでお勧めです。なお、以下が僕がかつてピアノを演奏したときに検討した曲たち。正直なところ、ディズニー音楽(ホールニューワールド、美女と野獣あたり)はやはり鉄板で、新郎新婦の年齢など関係なく受けることが多いので、好きなアレンジのものを見つけて鉄板の1曲みたいにものを持っておくと、ある程度使いまわせてらくちんです(笑)。

【しっとり系】

・Can You Celebrate(安室奈美恵さん)
・to U(BankBandさん)
・コスモス(山口百恵さん)
・未来へ(キロロさん)
・Whole New World(ディズニー映画「アラジン」より)
美女と野獣のテーマ
・My Heart Will Go On(セリーヌ・ディオンさん)
家族になろうよ(福山 雅治)
・糸(中島みゆきさん)
・結婚行進曲(王道!)
など

【わいわい系】

・エンターテイナー(映画・スティングより)
・セロリ(山崎まさよしさん)
・恋(星野源さん)
・Butterfly(木村カエラさん)
など

 うーんやっぱり、わいわい系が弱い。。「こんな曲もありだよ!」というものがあったら是非教えてください。

 なお、楽譜についてはおなじみ、ヤマハが出している「ぷりんと楽譜」が鉄板。曲探しの意味合いでもぜひアクセスしてみてください。1曲単位で、初級~上級まで購入可能ですし、曲によっては動画で実際の曲調を確認できるのがおすすめです。ニッチな曲の楽譜は大きな楽器屋さんに行かないと…と思いきや、ぷりんと楽譜に乗っている譜面は全国のコンビニのコピー機から印刷可能なので、結婚式で演奏を求められたときはいつもここを重宝しています。

ぷりんと楽譜
https://www.print-gakufu.com/

 曲が決まれば後はひたすら練習あるのみ。特に結婚式の場合、譜めくりのお手伝いなんかはしてもらえないことが多いので、できれば暗譜して挑めるとベストです(もちろんご協力いただける方を募るのもありですが)。

披露宴でのピアノ演奏は、社会人になってからは珍しい発表の場

かなりニッチなテーマではありましたが、いかがでしたでしょうか。結婚式のピアノ、正直なところある程度労力もかかるので、「余興をお願いされた瞬間、自分は来賓ではなく運営者側の人間だ」みたいな気持ちになることも多いのですが、その分振り返ってみると、新郎新婦との絆も深まり、思い出には残るので、僕は進んで引き受けています。自分のスキルで人を喜ばせられるなんて、小さいころにピアノを習わせてくれた両親に感謝です。社会人になってからピアノを披露できる場なんてめったにないので、ぜひみんなに喜んでもらえるような演奏に向けて頑張りましょう!

 

異国情緒あふれるモロッコ 旅行の検討ポイント!

アフリカ北部、スペインの南に位置するモロッコイスラム教国として知られ日本人からするとエキゾチックな雰囲気漂うモロッコ。アフリカ大陸北部、ヨーロッパにもほど近い立地であるため、ヨーロッパ人にはメジャーな観光国となっています。2018年10月16日から友人とモロッコへ旅行へ行ってきましたので、その様子をお伝えします。

 

■モロッコってそもそもどんなところ?基本情報

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気候について

一年を通して温暖な気候という前評判通り、10月の下旬でありながらも半袖で過ごせました。ただ、雨季に差し掛かるシーズンで雨もちらほら降っていたほか、朝夕の冷え込みはそれなりに厳しいので防水加工の上着があると安心。
 
治安について
危険を感じたことはありませんでした。
皮なめし職人の押しの強さにビビったりはしましたが。。もちろん用心するに越したことはありませんが、治安の面ではイタリアとかと変わらないかなぁと。同僚にも女性一人でモロッコに行った!という方もいますし、旅先には高齢の日本人旅行客の方々がツアーに参加している姿もよくみました。
(なぜか旅行中、日本人の男性旅行客はあんまりみませんでした。そういえば)
 
■代表的な観光都
ロッコの代表的な観光地といえば、マラケシュ、フェズ、シャウエン、サハラ砂漠といったところ。これらはそれぼれかなり離れているので、限られた日数での旅行となる場合は、見どころを絞り込んでいく必要があります。僕はマラケシュ、フェズ、シャウエンを5泊8日で観光。9日くらい取っておけば、サハラ砂漠も行けたかな(でも相当体力使いそうだな…)という感じです。訪れた都市の簡単な魅力を紹介します。
 
■シャウエン

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青い町として知られるシャウエン。いたるところ全てがフォトジェニックであり、町そのものが見どころとなっています。ベネチアプラハなど、美しい街並みの都市には足を運んできましたが、すずしげな水色の街並みにイスラムの伝統衣装をまとった人々が闊歩する光景は、ヨーロッパとはまた違う異国情緒が感じられました。写真好きの方には是非オススメしたいスポットです。
 
■フェズ

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イスラム文化を味わいたいという方にオススメなのは、フェズです。モスクやマドラサなど、伝統的なイスラム建築が並び、歴史的なスポットも多数。

 
メディナと呼ばれる旧市街には活気溢れる市場広がっており、お土産にも事欠きません。
 

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ロッコに行くのであれば是非訪れて欲しいのが、マラケシュのジャマエルフナ広場。この広場では毎日お祭りのように市場が開かれており、その規模は世界一とも言われるんだとか。
 
そのほかマラケシュはかつてイスラム圏で強大な勢力を誇ったムラービト朝ムワッヒド朝の首都だったこともあって、歴史的な見どころも多数。モロッコらしさを味わうのであれば外せない町だと言えるでしょう。