ゆとり系アラサーの日々のしおり

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企業の関係は、競争から、「共創」へ

今回も大学院での学びの共有。これからの時代、企業は競争するのではなく、共創ことが求められるよ、という話です。

企業の関係は、競争から、「共創」へ

 IT化が高度に進んだ時代、ICTの進化による産業のモジュール化によって、企業同士の関係は、同じ利益を奪い合う競争相手としてばかりでなく、共に価値を生み出す共創(相互補完)関係へとなっていく。あまり意識したことのない考えだったので、勉強になりました。

 ただ、一方講義を聞きながら思ったのは、同じレイヤーを担う者同士(例えばトヨタと日産など)における競争関係は依然として残り続けるのかなという部分です。要するに、共創つくれるところとは共創しつつ、一方で既存の競争関係もどこかには残るよ、という感じかなと。自社が担うべき特定のレイヤーを見極めたら以下を意識し、「生態系の中でのポジショニング」を築いてそれを果たしていくことが重要だと感じました。

【”共創”時代、自社のレイヤーで価値を発揮するにあたり意識すべきこと】

・レイヤー全体の差別化をどのように実現するか?
・他のレイヤーに対してどの程度オープンであるべきか?
・新しいレイヤー構造を他社よりも先取りできるか
※差別化要因になるようなレイヤーなのか?は非常に大切。
 液晶のように差別化が難しいと、利益も低くなっていく。

 特に今の時代は、顧客の求める本質的な価値を見据え、既存の慣習にとらわれ宇自由にパートナーを考えて新しい価値を生み出していくことが可能だし、事業の発展のために重要。


 それに対し、日常的に会社員として意識する他社というのは同業種内の競合他社(同じレイヤーを担っている者同士)であり、そことどんぐりの背比べばかりしてしまうと、ユーザーを置いてけぼりになってしまったり、発想自体が業界のフレームワークを超えない。お話に合ったように、「競合がやっていないということはうまみがないんだろう」と挑戦をためらってしまうこともあると感じます。

 「そうそうこれが欲しかったの」というものが、他社と組むことでスピーディに生み出せる可能性を秘めているのが現在の社会。身の回りにだけ意識を配らせた結果時代に乗り遅れれてしまう…のではなく、自分の発想が顧客の本質をとらえているのかどうか、意識していきたいと思います。

バリューネットワークという考え方

 ICTの進化によって既存の産業の枠組みは融解。競争して競い合うというよりは、補完者との協調によって生み出される経済価値の方が大きくなる。必ずしも企業同士が利益を奪い合っているわけではないため、5Forceなど既存のフレームワークが有効でない場合も多く、その際に重要なのがバリューネットワークやレイヤーという考え方。

 従来の自動車業界でバリューネット―ワークを組んだところで、下請け構造が可視化されるだけであってあまり面白みはない(?)一方、自動車運転業界に目線を変えてバリューネットワークを見ると、センサーやデータ収集など、それまで思いもよらなかった上流工程の重要性が高まるというのも面白かったです。
 次回取り組む個人課題でも、「今事業会ではあまり重んじられていないが、実はすごく今後重要な役割を担う(かもしれない)レイヤーがないかどうか」、考えてみます。


これから時代に重要な”データ”とは?

 これからの時代、長大なバリューチェーンと多くの雇用を抱える単一のメーカーよりもデータを持っているプラットフォーマーの方が力が強まる。一方、「プラットフォーマーは単にデータをたくさん持っていればそれでOK」というわけではない。重要なのはローデータが豊富…なのではなく、仮説を元に解釈されたデータ。ローデータをいくらならべてもそこから意思決定や新たな価値を生み出すことは難しい。

 やみくもにデータを集めるのではなく、実証したい仮説のゴールを決めたり、べき論を決めるような仕事をしているかどうかというところを担えるかどうかが、AIに淘汰されるかされないかの分岐点であるというのは納得です。また自分自身将来を見据えて、「どんなデータを蓄積していったら有用なのか?」「それをどう生かしてサービスの改善・好循環につなげていくか?」という発想を頭の片隅で持てるよう、意識したいと思いました。

授業内容を自分がきちんとかみ砕けたか若干不安なところもありますが、僕自身も実際に手を動かしてみて学びを深めていきたいと思います。